第4話「皮を革にするお仕事」

グッジョブ電報。
魅惑のタンナー麗しの職人。

香る香る皮と
変わる変わる革。

「ねえおじ様。この革は何てお名前?」
「これかい?これはプエブロだよ。」
「まあ。表面が毛羽立っているのね。」
「そうだね。この毛羽立ちが使う程に寝て
光沢を出して行くんだよ。」

薫る薫る皮と
代わる代わる革。

「素敵。お色は?お色はどうなるの?」
「色かい?色は短期間で変化していくから
経年変化を楽しみたい人にはお勧めだね。」
「プエブロ♡何て素敵な方なのでしょう。」

カオルカオル皮と
かわるかわる革。

「ねえおじ様。わたしお財布が
欲しくなってしまったわ。」
「そうかい。ではわしの行きつけの店を
紹介するとしょう。」
「嬉しい。お供いたしますわ。
お土産は生ハムでよろしいかしら?」